「Ping情報の2次利用について」とは何かを簡単に説明する。
「RSS配信と再利用に対する権利」なんて問題がこのごろ(でもないか)話題になるけど、それと似た感じです。Trackbackセンターのようなものもこの問題を抱えているといえそうだけど、spamの件を除けばさして顕在化していない。
Trackbackとリンク
ある個別のTrackbackによって形成されるリンクの関係は、コンテンツになった状態だけ見ればそれは通常のリンクと同じです。しかしながら、すべてのTrackbackは「公開された関係」だけではないと思われます。これも、コンテンツ本文でのリンクの場合と同じです。
つまり具体的にどういうことかというと、非公開か、認証が必要なblog同士でも言及関係というのはありえて、そこにTrackbackが使われることもあるわけです。
当時想定した典型的な例では、イントラに設置したMTやPukiWiki?からのTrackbackがやってくることがあります。ナレッジベースやプライベートなメモとしてそれらを使っていて、設定不足なんですが、自動Trackback機能によってその存在が外部に露呈するわけです。
類似例として最近では(別の話ですが)、mixiのようなSNSやSBS、Bloglinesなどからのリファラに対して感じる、「気持ち悪さ」のようなものもあります。
以上のような状況に対して、Semanticsまで加味したTrackbackができるといいね、というのが狙い所です。だから、TB打つ側も、あるいは受ける、集約する、中継するなどの各々が、機械的なライセンス(クリエイティブコモンズのような)を利用・解釈できればそれなりに解決できそうではないかなと思った。
利用シーン
- あるTrackbackを発射するときの、付加情報のひとつとして意味づけをする
- 受ける側の記事単位あるいはサイト全体で、robot.txtでやっているような感じで意味づけをする
- 中継サーバや集約サイトで、spamフィルタリングや、コンテンツに認証が必要かを調べる
- ランキングや集計により、重要度や注目度の判定、レイティングをする
下の2点は自動的な仕組みでできる。上の2点もはじめの1回だけ設定して、あとはいつもの設定を使うように自動化できる。個別の指定もチェックボックスにマークする程度でいい。
さらにリンク
さらに進むと、個別のリンクについての意味や態度に話が膨らんでいく…。ここまでくるとSemantic WebとかOntologyの範囲ですかな。
- 単にスクラップしただけ、あとで読み返すだけ
- 噂した
- 訂正情報や、事実の捕捉
- ばっちり討論したい
- 埋もれたコンテンツの認知を広めたい
- 便乗して宣伝したい
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